2015年8月5日水曜日

11日目 2015/07/30
146km

ナスカを出てからテント生活も5日目です
もうそろそろお風呂にも入りたくなってきました
いや、本当はもちろん毎日身体を流し、暖かな布団で、安全に寝たいのですよ

昨日は峠の手前まで走りきったので、今日は下りからスタートです
あれよあれよと何もし無いうちに10km弱走ったのはいいものの、ものすごく寒いです
指がかじかんでしまって、感覚がなくなっては息を当てたり擦ったりしながら進みます
でも上りになると途端に汗だくになるので、服を脱いだり着たり、、、アイドルのライブ並みの着替えです


朝6時半にはテント収容

朝から下りなんて昨日の頑張りのお陰です

相変わらずの景色です

上りがいちいちキッツイです


小さな集落を幾つか越えたところで大きな下りになりました
前輪のリムの故障によりフロントブレーキが効かない状況で長い下りとか、その辺のジェットコースターより断然怖いです
何とか無事に下り切ったら、そこからはゆるゆると川沿いを下る道になりました


この先は恐怖の下り坂。リアブレーキだけとか自殺行為です

両側を山に囲まれた中を進みます

ペルー名物崖崩れ。これに巻き込まれたらひとたまりもない


ほぼ労せず進むので午前中に60km強まで来ました
通る街通る街のレストランのメニューに並ぶ”Trucha(トゥルーチャ)”の文字
トゥルーチャはペルー山岳部で食される川魚で、いわゆる”鱒(マス)”です
ちょっと大きめの街”Chalhuanca(チャルウアンカ)”でトゥルーチャを食します
南米では基本的に魚は揚げちゃうのですが、骨まで食べられて悪くないです
久々の余裕のスケジュールにしばし満腹に酔いしれながら、頭を空っぽにしてボーッとしました


これがトゥルーチャです。日本人の口にも良く合います

だらだらーと下りです


チャルウアンカの街を出ても続く下り道
勾配が緩くなってきたけれど、不安になるくらい続く下り道
明日は大きめの街”Abancay(アバンカイ)”で自転車の修理やらなんやらあるので、今日の内に距離を稼いでおきます
度々訪れる街にホテルもあるようなので、焦らずゆっくりとくるくるペダルを回します


夜が近づいて来ました

山々が赤みを帯びてきてからが勝負


120kmほど進み、日も暮れたのでそろそろお宿に入ろうと思います

「次にホテルがあったら今日は終了」

行けども行けども現れないホテル
まぁ、最悪ご飯も水もあるし、川辺ならどこでも野宿出来るし、、、今日はホテルがいい!!
一度ホテルに泊まる決意をしたら何故か後には引けなくなりました
夜6時を過ぎて真っ暗になり始めていよいよ焦ります

「もうやめよう、今日は野宿で、、いやいや、きっとこの先のカーブを越えたら、、もう疲れたし、、いや、まだまだ走れる、、でも、、、」

こんな葛藤がありながら、何とかオレンジの光が点々と暗闇に光っているのを見つけました
夜6時半、距離は146km、、、頑張りました

久々に安全な空間でいびきをかいて大の字に寝れます

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