2015年10月2日金曜日

50日目 2015/09/07 El Cumbre

宿代に2,000円も掛けただけあって豪華な朝食が付いていました
ハード系のパンにロールケーキ、バターとジャムが添えられ、インスタントでないコーヒーが付いています
今までの中南米ではレストランでコーヒーを頼んでも、平気でお湯とインスタンコーヒーが出されていたので少し進歩しました


充実した朝ごはんに大満足、、ネットさえ早ければ、、

疲れた身体を鼓舞して今日も出発


本日は1,300mほど標高を上げ、4,900m程度の峠を越えるなかなかハードな行程です
連日の未舗装路の山道と寝不足も相まってかなり疲労が蓄積されてきました

サン・アントニオの町を出る前にインフォメーションセンターで情報収集をしていきます
残念なことにまだ今後200km以上は未舗装路区間だそうです
そして強風区間はまだまだ続くという、、、
すっかり出発するのが遅くなり、10時半という出るのが億劫な時間になってしまいましたが、自分を鼓舞して走り出します

最悪なことに思いっきり向かい風で、そしてこれが中々の強風です


情報収集も大事な仕事です

さらばサン・アントニオ

町を出るとすぐに上りに転じます


ちょっと勾配がキツすぎます

随分上ってきましたが、まだまだ半分くらいかな


激坂区間を結構頻発するので、サッと諦めて押し進むこと数時間、、、
峠らしいところが見えてきました
上りの辛さを軽減するには”悟り走行”もしくは”妄想走行”に限ります
”悟り走行””妄想走行”もまずは、目の前の峠の存在をまず忘れ、手前3mくらいだけを見つめます
走行は足に負担がかからない程度の力に抑え、決して力を込めてはいけません
そして頭を空っぽにする”悟り”に集中するか”妄想”に走っているうちに、峠を越えているという算段です
今回は、今後の晩ご飯に付いて材料から料理の手順まで詳細を頭に描くことで、気付いた頃には8割ほど上り進めました

峠付近は風が強かったり激坂が続いたりで、走行に集中せざるを得なくて中々要領を得ることが出来ず、、、


正面の山が峠みたいです

妄想走行効果でいいところまできました


夕方6時頃に無事峠を越えました
峠には看板が立てられ、旅行者のステッカーがこれでもかというほど貼られています
またしても5,000mの大台に乗らない峠で残念です
峠には石が積まれており、風除けとしての役割を果たしています、、、
このまま峠を下って野宿場所を探すか迷いましたが、こんな標高で野宿はしたことがなかったので今日はここでストップ
テントを立ててみると、テントの背が高くて石垣を乗り越えた猛風がテントを襲います
場所を変えるのも面倒で渋々そのまま風に煽られながら寝ることに、、、
もう最近は本当にこの強風区間に苦しめられて、安心して寝ることも叶いません


無事に峠越え。標高は4,895m

看板に貼られたステッカーがいい味を出してます

約5,000mの標高で野宿敢行


流石に5,000m付近の標高ではかなりの冷え込みで、ここにテントを張ったのを大後悔しました
ただ、この峠を以って南米北部の山岳地帯は終了し、しばらくは低地の平坦路を進むことになります
今日まで、、辛いのは今日まで、、、そう自分に言い聞かせ、寝袋に包まるのでした

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